起業・経営

経営者とフリーランスの違い


今年に入ってから、地元の室蘭工業大学の学生さん達と知り合う機会がすごく増えました。僕が生活を大きく変えたことで出会う人が変わってきたという感じです。今までの私のイメージでは地元大学の学生さんは北海道外に就職するのが多数で、起業とかするイメージではなかったのですが、最近知り合う子達はそんな僕のイメージをガラッと変えるハツラツとして面白い学生ばかりです。

ざっくり数えて、今年に入って知り合った室工大生はなんと12人!その内、将来の計画を聞いて、起業家志望、願望含めて答えてくれた人は5人以上!!僕の知っている室工大生の41%が起業に興味有りです。

その内の一人が、今年3月に卒業し室蘭のために何かしたいと室蘭にとどまっていた加藤くんです。昨年東京の会社に内定をもらっていましたが、室蘭の若手市議や経営者と昨年末頃から交流するようになり、東京に行くよりも室蘭のために何かをしたいと思ったようです。そんな彼に出会ったのは、4月の統一地方選挙。私もお手伝いしていた選挙事務所に手伝いに来ていました。卒業したばかりで、定職にもついていなかったので選挙では大活躍でしたが、そんな彼を面白いやつだと思った私は声をかけ5月から当社に入社していただきました。

何かしたいと思っていても、大学を卒業したばかりの新社会人にとって起業はすごく大きなハードルです。すごく特別なスキルやビジネスアイデアがあればうまく行くこともあるかもしれませんが、ほとんどの人にはいきなり起業してうまくいくほど甘い世界ではありません。当社は常にイノベーションを起こして成長していこうとしている会社ですから、彼には勉強するにぴったりの会社だよ。と語りました。

実際に勤めていただいてから、色々な話をしています。私が参加する経営者の集まりにもできる限り同行させて、生の経営者の声を聴きながら勉強できる機会を持たせてあげています。そんな彼と話をしていて、イマドキの起業志望の学生の認識に僕が気づかなかった大きな変化が起きていることに気づきました。

起業家といえば会社を起こして成長させていくことだと思っていましたが、フリーランスとして活動をしていきたいという人が圧倒的に多いということでした。彼ら起業志望の学生達が主に起業に関する情報を集めたり影響を受けるのはYoutubeです。彼らがよく見るYoutubeを教えてもらうとYoutubeでの活動をメインとするフリーランサーばかり、僕たち経営者の世界の人たちの声はほぼ皆無と言っていいほど届いていません。

経営者であればわかることですが、経営者とフリーランサーは全く別の種類のものです。経営者は会社組織というチームを作ってチームで成果をあげていく仕事です。一方フリーランサーは主にその人の魅力やスキルで対価を得る仕事です。両者は全く別物であるし、現代ではビジネスパートナー同士となり得る存在です。

現代の経営では、コア業務とノンコア業務を分けて、ノンコア業務を外部に委託するビジネスモデルにどの業種も変わってきています。また、ロゴマークや、ブランディングなどクリエイティブ性の非常に高いものや、ノウハウ系に関しては自社で内製しようとせずに、都度適切な外部に依頼するようになりました。

このクリエイティブ性の高い業務を外部に委託するときの委託先が主にフリーランサーとなります。フリーランサーが活動するのはもちろん直接営業もあると思いますが、クラウドワークスやランサーズ、ココナラといったフリーランサーが集まっているプラットフォームです。フリーランサーの世界はスキルやセンスによって企業に価値を提供して買ってもらうという世界です。素晴らしい実績を出している優秀なフリーランサーは非常に大きな対価を得ることが出来ますが、突出したものがない方の場合、非常に厳しい世界となります。

ですので、フリーランサーの目標は単価アップです。ロゴマーク作成を1万円で受けている人の目標は、5万円にする、10万、100万と単価をあげていけるようにスキル・センス・実績を積み重ねていくことです。つまり、フリーランサーは職人の世界です。一般的な商品をたくさん作る職人になるのか、国宝級の作品を創り出す職人になるのかという世界です。

では経営者の世界はというと、ビジネスの種を見つけてそれを形にするまではフリーランサーと同じように一人でやっていく世界です。でも、作り出すのは量産できる商品やサービスです。経営者ひとりしか作れないようなものは、経営者にとっては意味がなく、それを社員が作れるようにしたり、外部に委託して作ってもらえるようなものでなければいけません。

経営者は広く世の中のお客様の役に立つ商品やサービスを常に作り出し、組織でそれを提供します。経営者の目標は利益です。その利益から社員の給与を払い自身の報酬も得ます。経営で利益を出すことができなければ経営者の報酬は実質ゼロになります。どれほど、売上が大きくても利益を出せていなければ経営者の収支はゼロどころかマイナスになってしまいます。

両者は学ぶ必要があるものも全く違います。経営者は、商品のこと、マーケットのこと、組織や仕組みの作り方、財務の事、人事や人材教育のこと、あらゆる事を学ぶ必要があります。一方、フリーランサーは、自分の専門であるスキルを徹底して磨く必要があります。現在のトレンドや、最新技術をガンガン取り入れて企業側のノウハウを凌駕している必要があります。

では、両者がどう関わりあうかというと、例えばブランディングという仕事についていうと、企業は基本的に自社のブランディングしかしたことがありません。他企業がどうやっているかも詳しくは知りません。企業では既存事業がすでに動いているので最先端ノウハウを得ることに集中できることはなかなか難しいのです。そこで、フリーランサーの出番になります。クライアント企業のブランディング部門よりも遥かに多くの事例を見て、経験を積んでいるフリーランサーであれば企業のブランディングに革新的なアイデアを提供できるかもしれません。日々煩雑な業務をこなす企業の担当者に変わって重要な部分を集中的に作り込みます。そうして、圧倒的価値を企業に提供するのです。

基本的には現代社会の経営者とフリーランサーの違いはこんな感じだと思います。また、Youtuberもある意味フリーランサーだと思いますが、映像や特技で視聴者に楽しんで見てもらうというビジネスモデルで考えてみると、芸能人・芸人と言ったほうが適切ではないかと思います。

実はこのブログとYoutube活動を始めたのも、経営者とフリーランサーの区別が起業志望の学生にはついていないのではないかと思ったからです。フリーランサーの先に偉大な企業経営者がいるわけではありません。もし、あなたがフリーランスではなく企業経営者を目指すのであれば、今グイグイ成長している企業に入社して経験を積むことが一番だと僕は思います。その中でもし自分のスキルやノウハウが世の中で突出しているから、この能力を最大限伸ばしたいと思ったらフリーランスの道を志すと良いと思います。

例えばベネッセやリクルートといった有名企業で、ガンガン働いて独立した会社はすごく多いです。元々大きな事業を動かしていた経験があるのでそういった会社から独立した経営者は非常に大きなチャレンジをされています。

社会経験なしで、起業やフリーランスを志すのはよほどの能力がない限り大きなリスクを伴います。

というわけで、あなたは経営者志望ですか?フリーランス希望ですか?どちらも現代社会で活躍するすごく重要な仕事であることは間違いありません。また、どちらも起業家であるとも思います。あなたのご活躍を願っています。

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